アトム薬局

地域の皆様の
健康実現に貢献します

アトム薬局

ブログ[BLOG]

2020年5月12日お役立ち情報

漢方薬について

漢方薬は古来より、煎じ薬(湯薬)・散剤(生薬粉末)・丸剤・膏剤など、

4つの剤型が存在します。

漢方薬に付けられた処方名に準じた形で服用することで、

効能効果を最大限に発揮すると言われています。

江戸時代の『薬治通義』によりますと、

内服剤に関して以下のように記載されています。

『湯』(煎じ薬)・・・蕩(とう)に通じ、大病を掃蕩するのに用いる

『散』(生薬を粉砕したもの)・・・散ずるに通じ、急病を解散させるのに用いる

『丸』・・・緩(かん)に通じ、緩徐に病気を治すのに用いる

確かに、現代的に考えても『湯』は成分が抽出された液体を飲むので、

吸収が一番早いと言えますし、『丸』は体内でゆっくりと時間をかけて溶けて、

持続的に効き目が現れてくるという自然の徐放性効果をもたらします。

よく知られている漢方処方名で言いますと、

・「葛根湯」など末尾が『湯』

→ 煎じて飲んだ方が効果的である処方

・「当帰芍薬散」など末尾が『散』

→ 生薬を粉砕して飲んだ方が良い処方

・「八味地黄丸」など末尾が『丸』

→ 生薬を粉砕してハチミツで煉って丸薬にした方が良い処方

となります。風邪などの急性期には「葛根湯」、腎気(老化現象など)を

補う効果には「八味地黄丸」・・・納得できますよね。

ちなみに丸薬は古来より存在しましたが、

江戸時代の町人文化においても大流行しました。

それは保存が効き、持ち運びが便利だからです。

きっと当時は印籠に丸薬を携え、旅をしていたのではないかと思います。

三越前駅地下コンコースにある「熈代勝覧(きだいしょうらん)」

(約1805年)の複製絵巻に描かれた薬屋

 

現代にはこれに準ずる便利な剤形が存在します。

それは、「漢方エキス製剤」と言われるものです。

現在みなさまが服用する漢方薬の多くはこの剤形だと思います。

これは煎じ薬をフリーズドライ加工したもので、

よくインスタントコーヒーに例えられます。

1回分ごとに包装されているので、簡便で、飲みやすく、

保存・携帯しやすいものになっています。

忙しい現代の令和の町人(笑)には、とてもありがたい剤形ですよね

。この剤形は一般的な顆粒製剤に見えますが、

原料は生薬ということになります。

つまり限りある大切な資源から作られています。

便利とはいえ、大事に携えて服用して行きたいな・・・と思いつつ、

今回は終わりにしたいと思います。