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2021年4月20日お役立ち情報

地方病撲滅に生涯をかたむけた医師

南アルプス市中央図書館では近代前後に活躍した南アルプス市ゆかりの人物を再発見しようと「南アルプス市ふるさと人物室」が開催されています。既開催の人物には東京タワーを設計した建築家・内藤多仲氏や政治家・石橋湛山氏など全国的にもその名をはせている著名人の展示が行われました。さて現在は第9回として日本住血吸虫の撲滅に力を尽くした医師「小野徹(おのてつ)」を取り上げた「滅(めつ)-小野徹」が令和3年4月10日~9月12日の会期で開催されています。

小野徹「滅」パンフレット

 

 

小野徹は、明治32(1899)年 に中巨摩郡若草町鏡中条(現南アルプス市鏡中條)で医院「洗心堂」を開業し地域医療に従事していました。当時の釜無川流域は湿地帯が多く広がり、米作りには適していたため多くの農家が水田を作っていました。しかし半面その環境が日本住血吸虫の中間宿主であるミヤイリガイ(宮入貝)の棲息には適していたようで、流域の沼沢地にはミヤイリガイが大変な勢いで繁殖していたようです。私も母の実家に帰った折に近所の用水路のコンクリート壁に小さい茶色の貝を見つけて、「この貝は地方病の原因になる日本住血吸虫を貝の中に持っているのよ」と母に教えられた記憶があります。母は旧姓小野陽子といい小野徹の孫にあたります。

小野徹の偉業や日本住血吸虫症、またその撲滅に至る歴史は当展示に資料とともに詳しく紹介されているので是非会場を訪れていただきたいと思います。わたしもこの機会に曾祖父の残した偉業を改めて勉強させていただこうと思います。

現在世界中で流行している伝染病「未知の病・新型コロナウイルス感染症」のこの時代に小野徹が生きていたら、撲滅のために積極的に行動を起こし、地域住民のために汗を流していたのではないかと思いを馳せています。